2023/10/13 14:37

ミニきゅうりの育て方

■ ウリ科 | Cucurbitaceae
■ キュウリ属 | Cucumis
■ 学名:Cucumis sativus
■ 原産地:インド(ヒマラヤ)
■ 1年草
■ 嫌光性種子(暗い場所で発芽する種子)
■ その他の名称:唐瓜など


■発芽適温:25〜30℃
■生育適温:20〜30℃
■耐寒暑温度:7〜35℃




サンプル画像1. ボトルにお水を入れる

使わなくなったペットボトルや瓶の内側と飲み口をよく洗い、ボトルの上部の方まできれいなお水を入れてください。
 
【POINT】
●350ml~500mlサイズのボトルがおすすめです。
●ミネラルウォーターは腐りやすいので、水道水をご使用ください。
●軟水・硬水どちらでも栽培できます。

 

サンプル画像2. キットをセットする

キットをボトルの蓋を回しつけるように、しっかりとボトルにセットします。フィルターをよく水で湿らせてください。
 
【POINT】
●フィルターを水でよく湿らすことで、たね蒔き後に発芽しやすくなります。
●紙や布などでボトルにカバーをしましょう。ペットボトル内を遮光することにより、藻の発生を抑えることもができます。

 

サンプル画像3. たねを蒔く

フィルターの上にたねを1粒蒔き、爪楊枝などを使って、たねをフィルターの中心に配置させます。
 
【POINT】
●たねやフィルターを傷つけないよう、やさしく作業しましょう。
●余ったたねは、たねが発芽しなかった時のリベンジ用として、クリップやテープなどでたね袋を閉じ冷蔵庫に入れて保管しておきます。

 

サンプル画像4. サンドで覆土(ふくど)する

キュウリのたねは嫌光性種子なので、サンドでたねが隠れるように目安線までサンドを入れてください。
サンドを入れ終えたら、水滴をポタポタとゆっくりとたらし、サンド全体をまんべんなく湿らせてください。
サンドが水滴で動いてしまわないよう、やさしい水滴で全体的に湿らせるのがポイントです。

 
【POINT】
●サンドはたねの乾燥を防ぐ効果がありますが、入れすぎるとたねが発芽しても芽が出てくるまで時間がかかるので入れすぎNGです。
●食品用のラップをキットにかぶせ、ラップを輪ゴムで固定し、中心に爪楊枝などで穴をあけておくと、発芽までの期間に砂が乾かず、保湿と保温がされて発芽率が高まることがあります。たねが1つでも発芽したら、ラップはすぐに取り除きます。夏季は熱がこもるので、ラップはつけずに育ててください。
●《嫌光性の植物》種まき後は、室内の光の当たらない暗い場所に置き、1日1回程度様子を見て、発芽したら日当たりの良い場所へ移動させてください。

 

サンプル画像5. 発芽する

キュウリは、約1~2週間後に発芽します。
発芽したら日当たりの良い窓辺や栽培ライトで十分に光を当ててください。

 
【POINT】
●発芽したら、枯れてしまわないように、すぐに芽に栽培ライトなどで光を当て、冷暖房の風が直接当たらない場所、風通しの良い場所などに置いて育ててください。
●上手に発芽させるには、なるべく適温の環境で栽培し、キットとボトルをなるべく動かさないようにしてください。 発芽するまでに動かしてしまうと、たねが動いてしまった事によるストレスで発芽しない場合があります。 水替えは発芽後から行うようにしてください。
●万が一、発芽しないときは余ったたねでリベンジしましょう◎

 

サンプル画像6. 本葉が出たら肥料をあげる

発芽すると双葉の後に本葉がはえます。 本葉がはえたら、キットをはずして水の中に付属のハイポネックス微粉肥料をあげてください。
肥料の分量は、水500mlに対してスプーンすりきり1~2杯を目安に水によく溶かしてください。

 
【POINT】
●本葉が出る前に肥料をあげたり、目安以上の肥料をあげると肥料過多で枯れることがありため、入れすぎに注意してください。
●肥料を溶かす際は、ボトルに少量の水を入れてから、肥料を入れて軽く振り、規定の水量をつぎ足すと、上手に混ぜられます。

 

サンプル画像7. 肥料と水をあげるタイミング

肥料は水を替えるタイミングで入れます。 葉が黄色く変化する時は肥料不足のサインであることがありますので、その時は肥料の分量を少し増やしてみてください。
反対に肥料が多すぎると、葉の色が黒に近い深緑色になりますので、その場合は肥料の量を減らしてください。
発芽後は1週間に1回を目安に、ボトルの中の水を入れ換えてください。
植物の生長とともに水の減りが早くなりますので、小まめに水を足してあげるのがコツです。
夏場など室内の気温が高く水が蒸発しやすい時期や、植物が生長し根がよく水を吸う時は、水枯れしないように肥料を溶かした水をつぎ足してください。
水をつぎ足した場合でも1週間に1回、全ての水を捨ててから水替えを行うようにしてください。

 
【POINT】
●夏場など室内の気温が高く水が蒸散しやすい時期や、植物が生長し根がよく水を吸う時は、水枯れしないようにまめにお水を入れ替えてください。
●水枯れは水分不足により植物が枯れてしまう現象で、ボトルの水が完全になくなると、植物は枯れてしまいます。また、根が水についていないと水分を吸えず、枯れてしまうのでご注意ください。
●水を入れ忘れてしまい元気がなくなった場合は、すぐに水を入れてください。その際、肥料は入れずに、水のみで様子を見ます。葉に元気が戻ってきたら、いつも通りの肥料を入れてください。

 

サンプル画像8. 日当たりの良い窓辺で育てる

植物は、光合成をすることで生長します。
とくに発芽直後に十分な光が必要ですが、お部屋の中で直射日光を当てるのは難しい場合は、栽培ライトをつかって育てることをおすすめします。

 
【POINT】
●直射日光が当たらない場所で育てると、光合成できずに枯れてしまいます。

 

サンプル画像9. 支柱をたてる

生長すると茎が長く伸び、実を付けると自身の重さで折れてしまうことがあります。
支柱を立て、紐等で植物を固定してあげることで、上手に育てることができます。


 

サンプル画像10. 発芽から約1か月後

本葉が大きくなり、次々と新しい葉が出てきます。キュウリはこのくらいの時期から生長のスピードが少し速く感じます。
 
【POINT】
●ボトルの中に緑色の藻が発生した場合は、ボトルの中を洗剤などで良く洗い、根についた藻を手でやさしく揉むように落としてください。

 

サンプル画像11. 発芽から約2か月後

収穫まで時間がかかりますが、そんなSLOWなところが植物の醍醐味でもあります。
毎日気にかけていると、ちょっとした変化がわかるようになり、上手に育てることができます。

 
【POINT】
●葉っぱの裏に害虫はいないか、ボトルの中が藻で覆われていないかなど、マメにチェックするのがコツです。

 

サンプル画像12. 花が咲いても人工授粉の必要はありません

キュウリは単為結果性の植物なので、雌花が受粉しなくとも実が大きく育つ為、受粉の必要はありません。
よく受粉することで、たくさん実をつけます。

 
【POINT】
●単為結果性(たんいけっかせい)とは、受粉しなくても実をつけ、肥大する性質のことです。 雌花さえあればキュウリが実をつけます。単為結果性が強いので、雄花はほとんど必要ないと言えます。

 

サンプル画像13. 花芽を間引く

キュウリの脇目には、次から次に花芽が付きますが、花芽が多すぎると十分に実が大きくなりません。花芽が2~3個になるように手で間引いてください。
 
【POINT】
●花芽の数を減らすことで、1つの花芽に対して肥料の養分を集中させることができます。

 

サンプル画像14. 収穫する

キュウリは、たね蒔き後約3か月で収穫できます。
キュウリの実は、花のおしりがだんだん膨らんで、実のサイズが8~9cm程度のサイズになったら収穫のタイミングです。

 
【POINT】
●ヘタの少し上の部分をハサミで切って収穫しましょう。

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