2023/10/13 14:22

エダマメの育て方

■ マメ科 | Fabaceae
■ ダイズ属 | Glycine
■ 学名:Glycine max
■ 原産地:東アジア
■ 1年草
■ 嫌光性種子(暗い場所で発芽する種子)
■ その他の名称:大豆、畑の牛肉、大地の黄金など


■発芽適温:20〜27℃
■生育適温:20〜25℃
■耐寒暑温度:6〜35℃




サンプル画像1. ボトルにお水を入れる

使わなくなったペットボトルや瓶の内側と飲み口をよく洗い、ボトルの上部の方まできれいなお水を入れてください。
 
【POINT】
●350ml~500mlサイズのボトルがおすすめです。
●ミネラルウォーターは腐りやすいので、水道水をご使用ください。
●軟水・硬水どちらでも栽培できます。

 

サンプル画像2. キットをセットする

キットをボトルの蓋を回しつけるように、しっかりとボトルにセットします。フィルターをよく水で湿らせてください。
 
【POINT】
●フィルターを水でよく湿らすことで、たね蒔き後に発芽しやすくなります。
●紙や布などでボトルにカバーをしましょう。ペットボトル内を遮光することにより、藻の発生を抑えることもができます。

 

サンプル画像3. たねを蒔く

フィルターの上にたねを1粒蒔きます。
この時、たねの節(へそ)を下向きに蒔くのがコツです。

 
【POINT】
●余ったたねは、たねが発芽しなかった時のリベンジ用として、クリップやテープなどでたね袋を閉じ冷蔵庫に入れて保管しておきます。

 

サンプル画像4. サンドで覆土(ふくど)する

エダマメのたねは嫌光性種子なので、たねが隠れるまでサンドを入れてください。
この時、たねの位置がずれないように、そっと入れてください。
サンドを入れ終えたら、水滴をポタポタとゆっくりとたらし、サンド全体をまんべんなく湿らせてください。
サンドが水滴で動いてしまわないよう、やさしい水滴で全体的に湿らせるのがコツです。

 
【POINT】
●サンドはたねの乾燥を防ぐ効果がありますが、入れすぎるとたねが発芽しても芽が出てくるまで時間がかかるので入れすぎNGです。
●《嫌光性の植物》種まき後は、室内の光の当たらない暗い場所に置き、1日1回程度様子を見て、発芽したら日当たりの良い場所へ移動させてください。

 

サンプル画像5. 発芽する

エダマメは、約1~3週間後に発芽します。 たね蒔き後は1日1回程度様子を見てください。
たね蒔きから1日ほどで、たねが水分を吸い膨らみ、サンドがふっくらと盛り上がってきます。その状態から1~3週間後に、茎が伸びて豆が持ち上がってきますので、太陽の光が当たる場所や栽培ライトの下にそっと移動させます。光に当たると光合成がはじまり、たねが緑色に変化します。
たねが緑色に変化した後、根と茎が生長し、緑色のたねが持ち上がるように伸びていき、たねは子葉となります。
順調に栽培していくと子葉が半分に割れ、中から双葉が顔を出し、本葉へと生長していきます。
たねがふっくらとしてから夏は約1週間、冬は約1~3週間ほどたっても芽が出ない場合は、リベンジ用のたねで再チャレンジをお願い致します。

 
【POINT】
●発芽したら、枯れてしまわないように、すぐに芽に栽培ライトなどで光を当て、冷暖房の風が直接当たらない場所、風通しの良い場所などに置いて育ててください。
●エダマメの発芽から2週間以上経過しても、本葉が出て来ない場合、マメ(たね)を覆う外皮の乾燥等により子葉が開いていない可能性があります。その場合は外皮を優しく取り除き、子葉が開くようにしてあげます。
マメ(たね)から伸びた茎が折れやすいので、作業は慎重に行ってください。

 

サンプル画像6. 子葉が出たら肥料をあげる

発芽すると子葉がはえます。
子葉がはえたら、キットをはずして水の中に付属のハイポネックス微粉肥料をあげてください。
肥料の分量は、水500mlに対してスプーンすりきり1~2杯を目安に水によく溶かしてください。

 
【POINT】
●子葉が出る前に肥料をあげたり、目安以上の肥料をあげると肥料過多で枯れることがありため、入れすぎに注意してください。
●肥料を溶かす際は、ボトルに少量の水を入れてから、肥料を入れて軽く振り、規定の水量をつぎ足すと、上手に混ぜられます。

 

サンプル画像7. 肥料と水をあげるタイミング

肥料は水を替えるタイミングで入れます。 葉が黄色く変化する時は肥料不足のサインであることがありますので、その時は肥料の分量を少し増やしてみてください。
反対に肥料が多すぎると、葉の色が黒に近い深緑色になりますので、その場合は肥料の量を減らしてください。

発芽後は1週間に1回を目安に、ボトルの中の水を入れ換えてください。
植物の生長とともに水の減りが早くなりますので、小まめに水を足してあげるのがコツです。
夏場など室内の気温が高く水が蒸発しやすい時期や、植物が生長し根がよく水を吸う時は、水枯れしないように肥料を溶かした水をつぎ足してください。
水をつぎ足した場合でも1週間に1回、全ての水を捨ててから水替えを行うようにしてください。

 
【POINT】
●夏場など室内の気温が高く水が蒸散しやすい時期や、植物が生長し根がよく水を吸う時は、水枯れしないようにまめにお水を入れ替えてください。
●水枯れは水分不足により植物が枯れてしまう現象で、ボトルの水が完全になくなると、植物は枯れてしまいます。また、根が水についていないと水分を吸えず、枯れてしまうのでご注意ください。
●水を入れ忘れてしまい元気がなくなった場合は、すぐに水を入れてください。その際、肥料は入れずに、水のみで様子を見ます。葉に元気が戻ってきたら、いつも通りの肥料を入れてください。

 

サンプル画像8. 日当たりの良い窓辺で育てる

植物は、光合成をすることで生長します。
とくに発芽直後に十分な光が必要ですが、お部屋の中で直射日光を当てるのは難しい場合は、栽培ライトをつかって育てることをおすすめします。

 
【POINT】
●直射日光が当たらない場所で育てると、光合成できずに枯れてしまいます。

 

サンプル画像9. 支柱をたてる

生長すると茎が長く伸び、自身の重さで折れてしまうことがあります。
支柱を立てて固定してあげることで、上手に育てることができます。
支柱を立てる際は、植物を紐などで固定してください。

 

 

サンプル画像10. 発芽から約2週間後

葉が大きくなり、次々と新しい葉が出てきます。エダマメはこのくらいの時期から生長のスピードが少し速く感じます。
 
【POINT】
●ボトルの中に緑色の藻が発生した場合は、ボトルの中を洗剤などで良く洗い、根についた藻を手でやさしく揉むように落としてください。

 

サンプル画像11. 発芽から約1か月後

収穫まで時間がかかりますが、そんなSLOWなところが植物の醍醐味でもあります。
毎日気にかけていると、ちょっとした変化がわかるようになり、上手に育てることができます。

 
【POINT】
●葉っぱの裏に害虫はいないか、ボトルの中が藻で覆われていないかなど、マメにチェックするのがコツです。

 

サンプル画像12. 結実する

めしべに花粉がついて結実した実が膨らみます。
 
【POINT】
●肥料過多(肥料のあげすぎ)、日照不足、適温外の気温などが原因で、開花した後に花が落ちてしまうことがあります。

 
13. 収穫する

エダマメは自家受粉するので、受粉の作業は特に必要ありません。(※自家受粉とは、自分の花の花粉で受粉が行える植物です。)
花が1つ咲けば受粉ができるため人工授粉をしなくても実がつきます。
発芽してから約1か月半後より節ごとに実がつきだします。
実が大きく膨らんだら、マメが柔らかいうちに収穫しましょう。
鞘(さや)が黄色くなると豆が固くなり、大豆になります。

 

 
1 4. エダマメの収穫量を増やす裏技

節を1~5本ほど残して、6本目より上を目安に摘心してください。
エダマメの成長具合によって変化をつけて頂ければと思います。
エダマメの草丈(長さ)が40~50㎝以上伸びてしまった場合は、もっと低い節から摘心を行っても大丈夫です。

 
【POINT】
摘心とは植物の生長点を摘み取ることで、枝の数を増やすことができる作業です。枝の数が増えると、その分実がみのる場所も増え、収穫量が増えます。

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